1泊2日、ひとり旅♪⑥
「護王神社」 をあとにして どんどん下っていくと 民家があって細い路地にでた。
普通ならこんな家のそばを見知らぬひとが通るなんて嫌だろうなと
申し訳ない気持ちになった。
オンシーズンなどはひっきりなしだろうし 庭に洗濯物も干しにくいだろうと主婦の気持ちで思った。
次は「角屋」。
角にある古い日本建築の家をきれいにしていていた。
中はやはり 人数制限をしているようだったが わたしはすぐに中にいれてもらえた。
「写真撮影はできません。」と言われていたけど、 彼女たちは撮っていた。
わたしが入っても やめない(ーー;)
英語などでも案内していたけどなぁ。
靴を脱いであがると 床に水が張っていて、水面に浮かぶ無数のカラフルな1から9までの数字が
いろんな速さで動いている。
うーん なんだか ふーん なんだか という気持ちで・・・少しして 出た。ごめんなさい(笑)
それから 地図の通りにいくと 先ほどバスを降りたところの近くまで戻った。
次は「碁会所」に。
昔 碁会所があったところに 新築で 茶室のような小さな日本家屋を左右対に建てていて、
椿の植えられた庭からそれをみる。
右の部屋には何もない。左には 椿を模した 彫刻作品が畳のうえに いくつも並べられていた。
木で作っているけれど 本当に 繊細で 本物の椿のよう。
案内のおじさんが 有と無 や 本物と模造? の対比をあらわしていると教えてくれた。
左右の部屋の入口に 立ち入りを遮るような 竹が置いてあるけれど
実は右のものは 竹を模した彫刻なんだよってことも 教えていただいた。
建物全体も 彫刻も 須田悦弘 さんの作品。
ここは おじさんひとりでの案内だったし、わたしより先にいた あのコリアンファミリーは
家族でずっと何か話し合っていたから おじさんは説明したかったのだろう。
それから時計をみると 宿泊施設や地中美術館のあるベネッセエリアに行くバスの時間まで15分弱。
どうしよう・・・少し離れたところにある「はいしゃ」に行く? と悩んだ。
外観は好みではないから・・・どうかとおもっていた。
でも 今までの足取りなら「行ける!」という感じ。
やっぱり あのコリアンファミリーも ベビーカーを押して
向かっている(笑)
そしてやっぱり すぐに着いて。
中には 案内役の若い子しかいなかった。
やっぱり靴を脱がなくてはいけなくて
ショートブーツを後悔しながらも 入らせてもらった。
他のひとは外観だけで戻っていったようだった。
でも中のほうがずっといい 作品でした♪
実は木造の古い小さな2階建ての家で、全体が 船というか 船旅を想像した。
床はガラス張りのところあり、板の間や他の素材の間もありで 足の裏からの感覚もおもしろかった。
大きな船の先端のようだったり 床の抜いた吹き抜けには 自由の女神がドーンといっぱいにいて
2階からも下からも迫力があった。
どうしても古い家に住まないといけないなら、こんな光のとりいれかたはいいなぁ。
作品:大竹伸朗 「舌上夢/ボッコン覗」 2006年
そして、満足しつつ 小走りに戻って、預かってもらっていた荷物を受け取る♪
15:00 のバスで いよいよ ベネッセアートサイトエリアに 向かいまーす。
つづく