はのはのブログ 懐かしき日々

Yahoo!ブログでの2006年6月から2019年6月までの記憶

沢木耕太郎 の 「深夜特急2」 を読みながら

作者はマレーシアに無事入国し、バターワースからペナン島へフェリーで渡る。
香港のスターフェリーを思い出して、あそこにはきっと面白いことが待ち受けてるような気がしていた・・・。
 
わたしも船に乗るのは好き。
スターフェリーは乗ったけど、バターワースからのフェリーも乗ってみたくなった。
「だんだん明るくみえてくるあの街で何があるのだろう」とわくわくしたい。
他にもいつか乗ってみたいフェリーがある。
スペイン最南部のアルヘシラスからジブラルタル海峡を渡ってモロッコのタンジェにいくフェリー・・・ふふふ。
 
 
マレーシアといえば、わたしは’94年に夫とペナンとランカウイに行った。
ペナンのジョージタウンはエキゾチックな街で、作者の沢木さんは華橋の経営する売春宿に泊まったけど
私たちは、珍しく、由緒ある英国コロニアル建築の「イースタン&オリエンタルホテル」に宿泊。
 
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ただリノーベション前で、一番価格の安いときだったようで・・・だからこそ「泊まってあげる」といって予約してくれた夫。(今では650RG~とあるけど、その時はたしか200RG)
どうせなら海側の部屋がよかったのに・・・やっぱりどこかがっかりさせる奴だった。
「海ならランカウイでいっぱいみるんだから」っていわれたような。
築100年以上で古くて少し暗かったけど、素敵なホテルだった。
エレベーターにあのジャバラのドアみたいなのがあって、それを開けてくれるボーイさんがいたり・・・
ベッドルームだけで30畳以上の広さだったと アルバムに夫は残している。
(いろんな意味で「30畳」が私にはピンと来ないけど・笑)
 
作者はジョージタウンは香港より静かといっていた。
そう、何だか懐かしいようなそれでいてイギリス、ポルトガル、マレーシア、中国、タイなどアジアとヨーロッパがミックスされた街だった。
私たちは、通りごとに売るものや人種が違うこの町を「もっと散策する時間が欲しかった~」というぐらい、気にいりました。
トライショーは、やはり最初は少し申し訳ない気分で乗ったりして・・・。二人だったし。
でもきっと、少し儲けてくれたはず。
 
ジョージタウンの建物は、たとえば窓が中国風で壁は英国調、床のタイルはインドからというようにミックスされた家が多い。街並みの魅力である独特の色合いも、初期の英国風のコロニアル建築はベージュが中心だった、それに中国人がブルーを、インド人がグリーンをもちこんだ。それらがペナンの熱い太陽に照らされると、わずか半年あまりでほどよい色合いに変わりこの町になじむのだそうだ。
それでも、その建物の窓枠の色によってどこの国系のひとかおおよそわかったりする。
                                           (’94年 ELLEDECO 6月号より)
 
それにしても、ペナンには中国人が多くて わたしはその時になって華橋パワーの凄さに初めて気付きました。
商売も上手で、きさくにいっぱい話しかけてくれるけど、何かあやしい(笑)
きれいな布地を購入するのに、随分サービスで安くしてくれたとおもったけど そうでもなかったとわかってがっくりもしたし。
私は作者のように色んなひとやお店と、ふっかけたり交渉したりするのが苦手で。
作者も徐々に慣れて、それが楽しみになってるみたいだけれど・・・。
苦手だとなかなかアジア旅行で買い物は楽しめないんだろうけど、まずまず儲けて貰っていいから普通の値段をFIXでだして欲しいと本当に思う。
買い物に疲れてしまって、気に入ったものを手にいれる喜びが薄れてしまう・・・「もう、いいや」とか「嫌なひとだったな~」「無理いっっちゃったのかな~」ばっかりで。
でも、中国人の経営する食堂は安いしおいしいし・・・早い。
マレー系のお店は、コースなみの時間、といっても一品目が出るのに待ち切れなかった。
他のテーブルのみんなは、ずっと楽しそうに話してまっているけど・・・「マレーシア人は気が長いのかな~?」とイライラしている夫の相手につぶやいたりして。
 
作者もどこにいっても、麺を食べて気持ちが落ち着いたりしていたよう。
私たちも、日本人だからかアジア人はみなそうなのか 「スープに入った麺」を食べてはホッとしてました。
夫は台湾や中国に麺を食べる旅に行こうといいますが、わたし台湾までしかまだ気持ちがいけそうにありません(笑)
 
 
そうそう、ジョージタウンにコムタタワーという1F~3Fがデパートでその上はオフィスというようなビルがあったのですが・・・そこのエレベーターで数人と一緒になって。
中国系おばあさんに夫が「何人なの?」と聞かれて、「日本人です。」って答えたら「まあ、日本人なのに黒いのね!」って私たちふたりをみていって。「だって、いつもビーチにいるから・・・。」って答えたんだけど 色の白~い中国人カップルの女性が「ぷぷっ」って私をみながらエレベーターを降りていったんです。
あ~、思い出しちゃった。だいたい、夫の格好がラフ過ぎるのがいけないんだよ、ぷんぷん。
 
 
それにしても、売春宿って日本人の駐在員のひともよくいってる風な話しだけれど・・・今もかしら。
みんながみんな、そうじゃないだろうけど。