2013-08-15 みつめていたものは #詩 テーブルの向こうとこちら 向かい合っていたころは 早く隣にすわりたかった 向かい合ってみつめあう から ふたり同じ未来をみつめよう に それなのに そうしていたはずなのに ふたりの未来は あなたのみたい未来になって わたしには遠過ぎて ただ あなたの横顔ばかりみていた あなたのみつめるその先に 「いつかいこう」 というあなた わたしは静かに 「そうね」 といって ただ あしもとをみつめた ずっとあなたの隣にいたのに わたしはどうして未来を見失ったの ずっとわたしの隣にいたのに あなたはどうしてわたしを見なくなったの ひとりうつむくわたしに 風がすぅーっと 頬をなでる