はのはのブログ 懐かしき日々

Yahoo!ブログでの2006年6月から2019年6月までの記憶

#詩

冬のよる

きゅんとなったのは ひんやりとしたシーツに 手足を伸ばしたせいからか 指先がつまんだ刺激のせいか はりつめた糸は すぐに溶けていく いつのまにか波うつドレープに ゆっくり沈む 落ちていく

ずっときっと

忘れたくない 忘れられない恋だもの 彼はわたしのこと忘れちゃったかな それとも たまにはおもいだす? わたしがずっと想ってること きっと 彼にはわかってる 重くおもわれたくないけれど 忘れたともおもわれたくない ただ おもっていたいの 待ってるだけだ…

どこまでも

ほんの少しの風で 揺らいでしまいそう そっと触れられただけで 落ちてしましいそう ゆっくりと色づき 紅く染まり はらりはらりと 身を翻しながら 風に乗り つかの間の逃避行 そのままどこまでも 流れてゆけるものか

潤いのとき

触れるか触れないかの 指先を 心をとぎすまし待ち焦がれる 吐息にあふれる花びらのしずく やさしくふくめば 甘い蜜

雨音にまぎれて

降りやまない雨音が ふたりの時間を包み込む もう何も気にならない 小さなささやきさえ 漂うリズムのよう 空気の温まりとともに 大胆になっていく 窓は白く曇り 雨音はすべてをかき消して やがて 静かな涼風が 朝の訪れを知らせる

魅入られて

涼をもとめて 秘密のちいさな森に歩み入る だんだんと空気が濃くなるにつれ 心が静まってくるのがうれしい 木漏れ日が反射するせせらぎは いつきても どこか同じでどこかが違う サンダルをもどかしく脱ぎすてつつ つまさきからゆっくりと ひたしていく 慎重…

みつめていたものは

テーブルの向こうとこちら 向かい合っていたころは 早く隣にすわりたかった 向かい合ってみつめあう から ふたり同じ未来をみつめよう に それなのに そうしていたはずなのに ふたりの未来は あなたのみたい未来になって わたしには遠過ぎて ただ あなたの…

ためいき

ぽっかり空いたスケジュール きっとダメだとわかってた それでもやっぱり小さく期待 小さくよ 小さくしてた すぐに予定を埋めなくちゃ どうしてるかなんて心配しないように 逢いたかったな また“ゴメン”っていわせたくなかったの 逢いたかったな 嬉しくてと…

暗い空間のなかで

流れるしずくを追うように 曲線の上を滑らせて 吸い取られたのは しずくか蕾か いくつもの波紋が重なり広がる 彷徨う瞳の端に あなたの熱い視線 とらえられたまま そらすことができない あなたのいうがままのことばを 何度も繰り返し それがまた わたしを高…

情熱のバイラオーラ

静かで真っ暗な中 ギターとカンテが流れ出す パルマにあわせ床を踏み 小さな灯りのもとに歩み出でる カンテの叫びに身をよじり ファルダを掴んでひるがえす 激しく続くサパテアードに 熱く飛び散る 情熱の汗 あごをひき 斜め角度の上目づかい 絡めるように…

すこしずつ

新月はことのはじまり 新たな気持ちで願いを胸に みえない姿に願いを馳せて 心のつながりを感じたい 月の光は影をひそめ ただ しんとした夜空をながめる こんなにも星がきらめいていたなんて 月しかみていなかった自分に気づく 大丈夫 月はずっといる まわ…

睡蓮のごとく

ゆるやかに 静かな衣ずれ まどろむ心 ひらく花びら 吐息をもらし こぼるるしずくは 波を誘う 熱き意識は 暁の彼方へ

募る想い

おもいのままを文字にして 読み返しては苦しくなる 送信しても きっと怒らない 送信しなくても きっと伝わっている 返信があっても 返信がなくても また逢いたくなってしまう 送っても 送らなくても なにもかわらない 震える指先を固く握って そっと頬を包…

大きな手

がさがさで ごつごつ ちょっとのせたつもりでも おもーい 耳元に 腰に やわらかいところに 引き寄せられて とろけるわたし

涙じゃないの

明るい陽射しの中 突然降りそそぐ すぐに通り過ぎるスコールであってほしい どんなに濡れても まばたきをせず空をみつめる 頬を濡らすのは空のしずく いつか止むはず そう信じて わたしはどこまで頑張れるだろう 目を伏せた途端 あふれるしずくは 止まらな…

ひとりベランダにでて 蛙や虫の音を感じる おだやかな明りに促され そっと顔をあげる 微笑みとともに漏れる吐息 あなたがわたしを待っていたのか わたしがあなたを待っていたのか 深夜2時の待ち合わせ あなたを見上げると すべての音が消え わたしは純な気…