はのはのブログ 懐かしき日々

Yahoo!ブログでの2006年6月から2019年6月までの記憶

「サグラダ・ファミリア」を読みました。


中山可穂さんの作品です。イメージ 1
先に読んでいた母が「この人(作者)はレズなんだねー。」
といってきた。
本棚の本はを どんなジャンルの話しでも
ガンガン読んでいるな~と
好奇心旺盛の75歳に感心していましたが 
中山可穂さん作品も何冊か読んでいくうちに
同性同士の恋愛小説には疲れちゃったのかも。


将来有望だったピアニストの響子はあることから
落ちぶれて表舞台から退いてしまっていた。
激しい恋愛に疲れ果てて別れた最愛の恋人が
ある日また連絡をしてきた。
こどもを産んだって、響子にその子を抱いて欲しいって。
そして レストランでピアノを弾いていた響子のところに
透子は子どもを連れてあらわれた。

響子のピアニストとして成長するまでのパトロンも年上の女性。
響子にスタンウェイのピアノをポンと買ってくれ、
スペインへの留学費用をだしてくれて リサイタルのたびに花を届けてくれた。
その梅ばあも トラブルのすえ おばあちゃんのようになってしまっていた。

透子がこどもを身ごもるために一度だけ関係をもった男性もゲイ。
透子の突然の死により こども嫌いの響子と  
子どもの父親とつきあっていたことがあるテルが
透子にみちびかれるように 家族として 透子の息子桐人を育てることにする・・・。

同性愛は異性愛より激しいのか、女同士だから激しいのか、中山可穂の恋愛小説だから激しいのか
ボロボロになるほどに相手を愛する姿に一緒に泣けてくる。
桐人のために家族になる響子とテル。
恋愛はそれぞれ別でしようって話しあっていた。
順番がそれなら 目的が桐人を守りたいということだから それでいいのだろうなぁ。
そしてそれが サグラダ・ファミリア(聖家族)になるということなのか・・・。
透子が見守ってるかのような星空のした、これからがはじまりで終わりました。