はのはのブログ 懐かしき日々

Yahoo!ブログでの2006年6月から2019年6月までの記憶

やっと復活?


三浦しをんの「まほろば駅前番外地」を読み終えました。イメージ 1
やっと・・・(笑)
全部で7話のショートストーリー。
便利屋「多田便利軒」の話し。
もともと通勤時間も短いのでそんなに早く読めるほうではないけれど
読み始めてから最初の2話をゆっくり・・・3話にいたっては中断していた。
内容が悪かったわけじゃない、でも なかなかページを開く気になれなかったのも確か。
それが 数日前に3話の続きを読み始めてから 7話目まで すーっと♪
そして最後になって タイトルをよくみると ん?番外地?
なんとスピンアウトストーリ。知らなかった~(笑)
dareyanenさんの感想をみて 読んでみようとおもったはずなのにメインストーリではなかったのね。
もちろん 映画化された内容とも違うのでしょう(笑)

この本、いつ購入したのだったろう?
4月に実家に戻った母がまだ家に居た頃。
わたしの読書が止まってしまい 母はある限りのうちの本棚の本はほとんど読んでしまって
その中の好きな話しをもう一度読み始めた頃だった。
一日中家の中にいて ゆっくり家事をするか昼寝をする母は
それ以外の時間 毎日ものすごい速さで本を読んでいくのだった。
わたし自身は本を読むことに集中できなくなっていたけれど 
母は読んだ本の感想をいってくるので わたしは以前読んだその本の内容をおもいだして
わたしの感想と似ていることに驚くことが多かった。
それはそれで楽しい発見☆

うちはほとんど地上波のテレビドラマは観ないのだけど イメージ 2
山P主演の「アルジャーノンに花束を」が放送されるとき 
母に「この話、知ってる?本棚にあるよ。」と勧めてみた。
読み終わった頃に「どうだった?」と聞くと 
「うん、よかった。子どもみたいな話し方が読みにくかったけど。」
「あぁ、そうかもね。でも 泣いちゃったでしょう。
 わたし涙ボロボロになったんだよ。」というと
「あのね~、もうこの歳になると 少々のことでは 泣かないのよ。」だって!
そうなのか・・・と それはそれで悲しくなってしまった。
老いた母は 生きることがしんどい とまでいいだしてるから。

村上春樹についての感想や中山可穂についての感想もわたしと母はよく似ている。
その他の感想も 同じ作者の作品でも「よかった。」「まぁまぁ。」「たいしたことない。」と
ずばずばはっきりしている(^_^;)

母は沢木耕太郎深夜特急が大好きという。
父の乗る船で一緒にいろんな国へ行って 帰りは自分だけ飛行機で帰国するなどしてきたから
いろんな思い出と重なったりするのか わくわくするみたい(笑)
わたしが 読みこなせなかった 三島由紀夫も ガンガン読むので「すごいね~。」なんていうと
「言葉も時代背景もわかるから 全然問題ないのよ。あなたには難しいんだね。」って(^_^;)

なんだかまた 本を読めるようになってきた気がする。
嬉しい♪
またそろそろ戻ってくる予定の母のためにも 新しく本を読んでいこう☆