はのはのブログ 懐かしき日々

Yahoo!ブログでの2006年6月から2019年6月までの記憶

短編小説集「あなたが生まれた日」を読みました。

 
☆☆☆ 家族の愛が温かな10の感動ストーリー ☆☆☆
 
職場の同期が貸してくれた文庫本です。
その前にも別の同期が借りて読んでいました。
「いい話しだから次に借りて読んだらいいよ・・・。」っていわれていたので。
ひとつひとつが短いので ちょっとした家事の合間に読むのにもいいって。
わたしのように通勤電車が片道10分ちょっとでは一話も終われませんでしたが(笑)
 
Story1、2は パパが娘を可愛いとおもう心情についての話。
Story3では 母子家庭でおひとよしの息子がいわれのない汚名を着せられ
仕事を辞めさせられると知り内緒で職場に乗りこんでいった母。
そういえば高校のときもそういうことがあってそのときも母は自分を信じ守ってくれた。
 
この話しでおもわず涙があふれそうになって。
やっぱり自分の家族に似たような感じがあるとダメ(笑)
 
Story4は 父が亡くなってから母にじょじょに認知症の症状がでてきてしまい、
自分は単身赴任で夫が不在のうえ小さな子どもの子育てで疲れきっている。
しっかりしていた母に何度も同じことをいわれイライラしたり悲しくなったりしながら
母自身もその症状に不安になっていることを知るという話。
 
この話しもまた電車の中だというのに 涙がでて困った。
やはり自分の母親への不安と重なったのだとおもう。
 
Story5は 自閉症の息子を必死につきっきりで育てながらも孤独になっていた母親が
実は息子なりに成長し、まわりのみんなともコミュニケーションがとれることを知り
かかわってくれたひともまた息子を見守ってくれる存在なのだと発見する話。
 
きっとこの母は想像を超えた不安の中での子育てで、気持ちが張り詰めていたのだとおもい
一緒にホッと涙した。
 
Story6は 3歳で生みの母が父と離婚して家を出ていった。
娘は愛情いっぱいで育ててくれる新しい母が大好きで、その母が望むように生活していた。
進学のことで母から「あなたは私と違って頭がいいのだから」と自分の為に勉強するようにいわれ、
娘は もう2度と母親に捨てられたくないという不安からそんな思考になっていると気づく。
「わたしと違って」のことばにショックを受けている娘を生みの母親に逢わせた育ての母。
生みの母に冷たくされ傷ついて帰る娘をまた生みの母のところに連れて行き
「本当の気持ちを話してやってください」と頭を下げてくれた育ての母。
再び玄関ドアを開けた生みの母の顔は涙に濡れていた・・・。
 
これもまた娘をおもう母達の愛にうぅっとなってしまった。
 
その他のStoryも涙涙・・・。
親子ってその親子の数だけいろんな深い話しがあるなぁ~とおもったのでした。
 
 
次は、ちょっと色気が足りなくなってる気がするので恋愛小説を読みまーす♪