はのはのブログ 懐かしき日々

Yahoo!ブログでの2006年6月から2019年6月までの記憶

谷崎潤一郎 「鍵」 を読みました。

 
いつもお薦めの本があれば・・・とお願いしたりするのですが。
本当はリトルNさんがブログで紹介されていたパットマガーの「7人のおば」を読んでみるはずでした。
でもハードカバーしかなくて、図書館にもなかったので 今回は断念。
次に他のかたに紹介されていたのが、 この 「鍵」 でした。
映画の細雪のイメージしかなくて 読んだことがなかったのです。
痴人の愛」は作品名としてしってました。
「鍵」はDVDもあるとのことでしたが、ちょっとエッチそうだとおもって 文庫本を購入しました。
 
 
どうしてこれを私に薦めてくれたのか?イメージ 1
いつも紹介された本を読むとき考えます。
 
最初は夫婦の年齢設定が うちと似たようなパターンだから?
と単純におもいました・・・(笑)
 
見合い結婚のすえの歳の差夫婦。
貞淑で頑な妻とその妻を愛しもとめてやまない夫、
それぞれ 隠れて日記をそれを読まれることを前提におもっていることを相手に伝える・・・
とっても巧妙で複雑なA型的心理戦。
A型のわたしは読んだけれどB型のうちの夫は「理解できない。」っていうだろうな~(笑) 
 
それにこの夫の日記は時代もあるのだろうけれど「カタカナ」多用で読みにくかった~。
せめて横書きだったら・・・ともおもったのですが。
でもおもしろい内容だったのでどんどん読んでいきました。
おもしろいと感じるのは同じような趣向があるといえるのかな?(~_~;)
 
そして、この本を薦めてくれたのは いいたいことが直接言えないってことが わたしと似ているとおもってのことかな・・・なんて。
 
それから もっと読み進めていくと 貞淑な妻と厳格な夫 の 貞節貞操観念ってなんだろう?って
考えさせられる内容に驚いて。
ただ、想像力不足なのか 実際何をしてるのか想像できないまどろこしさ(笑)
 
そして、「なになに どうしてこの本をわたしに薦めたのよ~」ってどんどん声高になりそうでした(~_~;)
 
最終的に 奥さんとのふたりの時間に腹上死する夫。
その後の妻の告白による 夫の死を予感しつつ行動し そしてそれを成し遂げていたということ。
 
まさか!(笑)
わたし、そんな恐ろしいおもいは持っておりません・・・(~_~;)
それとも 歳の差夫婦の 楽しみかたのひとつを提案されたのかな?
 
複雑なおもいをもちつつも、おもしろかったという感想です。
 
 
谷崎潤一郎さん、こういう作品を書くひとだったのですね・・・。
一緒に「瘋癲老人日記」もありましたが カタカナばかりで 断念しちゃいました(~_~;)