村上由佳の「遥かなる水の音」を読み返してみました。
モロッコが気になりだして もうどれぐらい経つだろう・・・
少なくとも2001年のELLE・DECOにはとりあげられてました。
雑貨やインテリアの本でどんどん取り上げられてきて、今では普通に国内サイトや雑貨屋などでもみかけるように。
複雑な人間関係にくわえ、旅先の雰囲気がよく伝わって 自分も一緒に移動してるようで・・・
心のせつなさと 土地柄の違いからくる旅行者としての苦しさまで感じられるのです。
また、読み返してみようとおもったきっかけは・・・
ランダムでたまたまお邪魔した ninaさん のブログでした。
友人とのモロッコ旅行の様子、泊まったリヤドの画像、ガイドなどとのやりとり・・・わぁ~!ってなって。
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青年が亡くなる何年か前に行っただけのサハラ、
自分の心臓の一部を結わえられてしまったサハラそのものと
そこでであったひとりの<砂漠の青い種族>(トウアレグ)の男。
もしかしてあの場所でなら、こんな僕でもゆっくり眠れるんじゃないか。
いや、この地球上に僕の魂が安らげる場所があるとしたら、あそこ以外にないんじゃないか・・・。
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彼が死に近づきつつあるとき、同居人であるフランス人同居人の提案から、青年が死んだら遺灰は 彼の好きだった紅茶
「マリアージュ・フレール」の「エロス」
の缶にいれることになった。
※今日、針治療のあと たまたま寄った天神のコンランショップにてそれをみつけてしまった!
「エロス」もあったけど、私はミルクティー派なので、「フレンチ・ブレックファースト」にしました♪
「エロス」はハイビスカスとモーブの香りがするらしいです。
サンプルの香り 確かに素敵でした。
そう、この黒い缶にいれた遺灰を みんなで交代で大事に運んだのです。
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フランス人の結婚をしない自由な関係に違和感を感じている フランスでガイドをする青年の姉。
いい歳になって 迫りくる老いにあせりを感じている ゲイの同居人。
青年と学生時代からの 仲良し3人組だった 友人男女。
フランス・パリからスペイン・セビーリヤまで空路、アルヘシラスに移動して船でモロッコ・タンジェに。
タンジェ→フェズ→マラケッシュ→ワルザザート→ティネリール→エルフード→メルズーガ。
エキゾチック感いっぱいです。
複雑な人間関係で、互いにイライラしながらも 亡くなった青年の苦しかった人生をそれぞれが思いながら 、自分達のいくみちをみつめていく・・・。
サハラに着いて 青い種族のひとと過ごす時間も じんわりしみる感じです。
※読み返すにあたって、電車の移動時間なども利用したのでハードカバーは重たかった~。