村上春樹 「ねじまき鳥クロニクル」を読み終えて
やっと この長編を 読み終えました・・・長かったぁ。
読み始めたのは 昨年の12月のはじめだったかも。
何度も お休みをはさんで 戻る気がおこらず その間に他の本をあっさり読んでしまったりして。
でも、最後は また引き寄せられるように ストーリーを追って・・・静かに読み終えたのでした。
同じストーリーでも 他のひとが書いたら こんなに複雑じゃなく表現できそうなのだけど・・・
そうしてまでも 読者に伝えたいものがあるのでしょう・・・わたしは、選ばれざる読者かも(笑)
主人公の感情や行動、他のひととのつながりに影響をおよぼすであろう エピソードをくわしく書くことにによって、より臨場感が伝わるはずなのだろうが そのエピソードが わたしにはあまりにもヘビーで読み進みにくかった。
残虐すぎて・・・戦時中は実際そんなことばかりだったのかも知れないけど。
結局 加納マルタ が ベッドにいて姿をみせなかった女(クミコ)だったのか・・・。
加納クレタ は どういう存在だったのか・・・綿谷ノボルの不思議な性癖のようなものを 主人公に想像させるがため そして その犠牲になったとしても 苦しみながらも それから逃れられるのだということを想像させたかったのか・・・。
ナツメグとシナモン親子の不思議な力・・・そういったものが 主人公にもやどることによって 綿谷ノボルにも何かある と想像させたかったのか。
どちらかというと、綿谷のぼるとクミコの育った家に 何が なぜ秘密がひそんでいるのか をより想像できるエピソードがあったほうが よかったとおもう。
笠原メイ の存在は、不思議な女の子だけど逆に 一番まともな時間を過ごしている 何か 主人公の支えとなる存在だったような 気もする。
すべて、勝手な想像です。
この話しの感想というか、読みこなせていない・・・っていうことの露呈となってしまいました(笑)