はのはのブログ 懐かしき日々

Yahoo!ブログでの2006年6月から2019年6月までの記憶

「青いパパイヤの香り」をみました♪

 
金曜の深夜、もう休もうかなぁ~とおもったら CATVで始まってしまって。
何年前か覚えていないけれど フィガロ・ジャポンかエル・デコで紹介されていて
観てみたいなぁ~とおもっていたのでした。
村上春樹の「ノルウェイの森」を撮った監督の初めての作品だそうです。
フランス在住のベトナム人スタッフたちが再現したセットでの撮影とのこと。
カンヌ映画祭で新人監督賞を☆
 
 
 
1951年、サイゴンのある家に下働きの使用人として主人公のムイ(10歳の少女)が雇われました。
その少女ムイが成長していく姿を静かに語ったはなしです。
働かない夫と布地屋をして家計を支える女主人である妻に3人の息子と年老いた母、
そしてムイに仕事を教える年寄りの女中とムイが生活しています。
夫はそれまでも突然家の全財産を持ちだして失踪しては戻ってくるということを繰り返していて、
最後に失踪したとき、困窮した生活の中一人娘が病に倒れ夫が戻った翌日に亡くなってしまって。
それを悔いてか それからは何をするでもなく 家にいて琵琶をひいて過ごすばかりでした。
その娘が成長していれば主人公ムイと同じ歳ということで、
女主人はムイを娘のような気持ちで見守っていました。 
10歳の少女らしくムイは真面目に淡々と仕事をこなしつつ庭の虫や鳥、自然をあいてに過ごしていました。
 
お屋敷の息子達のうち長男は友達とばかりつきあってなかなか家に寄りつかず、
思春期の次男は父のことで祖母になじられる母をおもって涙するようなやさしいこ、
三男はただ無邪気な存在として ムイにいたずらばかりして困らせていました。
この三男がおもしろい。
主人公ムイが掃除をしているバケツに足をかけ 水をこぼしたり、
ヤモリを竿からぶらさげて脅しつつ干している洗濯物をわざと汚したり、
母親の大事なツボにおしっこをしたりヤモリをいれたりして ムイを驚かすのです。
いつも最後にはプッ!とおならをして逃げるし(笑)
そして ある夜 また夫が家を出て行ってしまって・・・。
静かななかにそれぞれの家族の苦労がわかるような話しです。
 
ほかにも静かな人間関係がありますが、ストーリーよりも映像美という感じでした。
アジアの暑く湿気のある日常で いつも汗をかいているさりげなく自然な姿も何か色っぽくて。
なぜか昔の日本映画をおもいだしました。
実は青いパパイヤのシーンにもそういう色っぽい意味があると他のレビューで紹介されてました。
インテリアも雑貨もとても雰囲気があるのです。
 
静かな映画で 後半、ムイが大人になってからは ムイはほとんどセリフをいいません。
顔の表情にも変化がなくて、黙ってしぐさだけなので ちょっと気持ち悪いぐらい。
これがベトナム人のイメージなのだろうかとおもいました。
大人になってからは真面目な女の子に対するサクセスストーリーのようでもありますが、
少女の頃のムイの話しだけでもよかったかなぁ~とおもいました。
(大人になってからのムイはもう少し姿勢のいい女性がよかったよん・笑)
 
 
最後はムイが幸せになることで終わるハッピーエンド♪