はのはのブログ 懐かしき日々

Yahoo!ブログでの2006年6月から2019年6月までの記憶

自信を失った義父はどうなる?


今年の11月には数えの90歳になる夫の父が バイクで事故を起こしてしまいました。
一か月の間があかないうちに2回目。
現在 打撲で入院中です。

乗る回数より維持費の方がかかり過ぎるという理由で車は早くに手離してました。
バイクの中型免許を70歳を過ぎてとって、大きいバイクになってからは
鹿児島まで一人で走って親戚のところにいったりもしていましたが 
途中で事故をして骨折しながら帰ってきてからは福岡市内だけになってました。

少し前に 車体の重さがつらくなったとのことで 50CCだけにしていたけど
楽になった分、車体の安定感が気になるとかいっていて
最初の事故は 車間距離不足というか ブレーキを握る手の反応が遅かったのか
停車した前の車のバンパーにぶつかって転倒。
事故は示談で支払いをして、自分は後ろに落ちて倒れたものの軽い打撲だけだったと自宅治療。
ただそれから 毎週日曜日にうちへ孫の顔を見がてらコーヒーを飲みにきていたのが
怖くなったようでした。
家を訪問したあとは、海の夫の店に行き飼い犬の「つん」の様子をみるのも楽しみだったのに。

ずっとたばこを吸っていたひとで 肺機能も弱っていて最近自宅周辺を歩く時は鼻の下にチューブをつけて酸素タンク?をもって歩くとか。
それが情けなくて バイクで風をきって走るのだけが楽しみになんだといっていたのに。
自分が「あ!」とおもってからブレーキを握るまでの動作時間にがっかりしたみたい。
「ひとに迷惑をかけるほどじゃなくてよかった。もう、乗らないで。」という 義母と義姉。
義母も目が悪く なかなか外出ができなくなっていたので 何かあっても助けられない。
でも何十年も 夫がお店をする前から海に店をもっていた義父は 海が気になってしかたがない。
高齢になって足腰も弱くなった飼い犬の「つん」の様子だって気になって眠れない。
夫は忙しくて迎えに行きたくないし行けないし、もともと来てほしくないと冷たくしていたぐらい。
父は気難しいし、耳もよく聞こえない。バイクにも乗らなくなって 歩くのも息が苦しいのに何もしないままだとボケるのでは?と 
夫としては「乗りたければしっかり保険にはいって近くで乗れば?」というスタンスだった。
人をわずらわせたくないから 頑張ってドキドキしながら 速度を遅めに走ってくると 
余計に車体が安定しなくて不安になるみたいで その様子は心配でしかたなかった。
父もその時はどうすればいいのかと 悩んでいたようでした。
わたしが海に義父を連れていくということになると 夫はわたしが海に来るのが嫌。
わたしだって 今は本当に嫌。
そんなこんなで いろいろもめておりました。
それでも 一度はわたしが連れていったり、夫が最寄駅まで送り迎えをしたり しているうちに
また義父が自分で「バイクに乗りたい」とおもえるようになり楽しんで乗れるようになった矢先のこと。

義姉はまたバイクに乗りだした父親に怒って、家を訪れなくなったと義母も嘆いていたまま。
「せめてお客さんの少ない平日においで」と夫がいっていたせいか
この水曜日に海を訪れた帰りにまたやってしまった事故。
今度はすぐに夫が駆け付けられる場所だったようですが。
今度も車の後ろから。
車のお相手は介護福祉士のかただったようで 
事故をおこした義父の様子のほうを心配してくれていたぐらいとのこと。
ぶつかって後ろに飛んで、腰を強打して ヘルメットをつけていた頭も後ろにゴンと。
救急車には乗らないというので 夫が実家近くの父の主治医のいる病院に運んだようです。
わたしは電話連絡だけで、「特にすることはないから来なくていい。」といわれ
義母にも「心配かけてごめんね。自業自得だしすべて病院にお願いすることにしたからいいからね。」
といわれたので そのまま。
父はもう「バイクには乗らない」と今度は自分から言っているとのこと。
たぶん ブレーキじゃなくて アクセルをかけて突っ込んだんだろうって。
「そうなったらもう おしまいだよ。もう、自分でもあきらめるしかないとわかったろうから。」って夫が。
「看護婦さんにトイレの介助をするかオムツにするか聞かれて 自分でオムツっていってたよ。
 おやじがオムツ穿いてる姿って情けなかった。
 骨に異常はないし 頭を打ってるから念のための短期入院だから、はのはのは見にいかなくていいよ。きっと じいちゃんも見られたくないよ。」
「そう・・・。」
それならそれで 今のわたしは そっちは何も頑張らないよ。
なんて 複雑な気分も。
ふぅ~(;一_一)

最初の事故のあと 何をいっても聞かない義父に(もうみんながわかっていることではあるけど)
義姉は「わたしは所詮 △△家の人間なんだから知らないけど 
ふたり(親)に何かあったら○○家のひとたちに迷惑がかかるのよ!(夫と私・・・介護なら私?)」と 義父にいったらしい。
長年お世話になった親だし子ども達の祖父であり祖母である。
楽しく過ごして欲しいとおもうし、助けてもあげたいともおもう。

けがが治った義父はこれからどんな生活が送れるのだろう。